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認知症の対応方法

2 上手な対応方法

認知症の人は、自分が今どのような状況で、

何をすべきなのかわからなくなっています。

つまり、とても不安な状態にあるのです。



その不安になっている心の状態を理解し、

本人を“説得する”のではなく、本人が“納得できる”対応を心がけましょう。


1)対応方法の基本
@理屈や常識を押しつけない。

“食事は決まった時間にとる”とか、

“尿意を感じたらトイレに行く”という一般的な理屈や常識は通用しないことが多く、

無理に押しつけようとすれば、本人の不安がつのって反発します。


A否定しない

本人が間違ったことを言っていても、本人はそうだと信じているため、

否定してもかえって反発します。

まず相手の言い分を受け入れる姿勢をみせましょう。


B本人に疎外感を覚えさせない

認知症の人は、理解力や判断力は落ちてはいますが、

感性はしっかりしています。

介護する側が少しでも不快な表情を見せたり、

冷たくあしらったり、怒ったりするとそのことに敏感に反応します。


初級編
@普通の話し方をする

丁寧に話そうとして、他人行儀になりすぎてしまったり、

なれなれしくし過ぎて怒らせてしまったり、ということがよく聞かれます。



焦らず、ゆっくり会話をする事、また相手の話をうまく引き出す事、

そしてそれをうまく聞くことを基本に、「普通の話し方」を心がけて下さい。



慣れてくると、命令口調になったり、

知らず知らず専門用語を多く使ってしまう事があるので注意して下さい。


◆ポイント

一般常識の範囲で普通の話し方をする
相手を知る
聞き上手になる
ゆっくり話す
命令口調は避ける
お年寄り=目上の人に対する尊敬を忘れない
専門用語を多用しない

※これはダメ!

× ばあちゃん、早く寝なさい。
× ○○ちゃん、〜しましょうねえ。
× ケアマネカンファレンスでこう言っていました。

A命令しない

「命令」と聞くと、「〜しろ!」とか「〜しなさい!」など強い口調を連想しますが、

意外と「〜してくださいね。」とか「〜しましょう。」と

ソフトな言い回しの「命令」を多くしてしまうこともあるので、注意が必要です。



お年寄り中心のケアができるよう心がけて下さい。

◆ポイント

お年寄りが常に中心にいることの再確認
決定権の尊重
説明と同意
お年寄りのペースを守る
介護者、介護職員・施設中心のケアをしない

※これはダメ!

× もう遅いから早く寝て。
× 早く食べて下さいね。

B難しい説明はしない

「難しい説明」とは、質問自体が難しい、

言葉が難しい(専門用語など)はもちろんですが、

安易に場つなぎのために、あるいはプライバシーに踏み込んだり、

お年寄りの状況を考えない、といったすべての事です。


◆ポイント

質問で混乱させてしまうことがある
難しい質問で自尊心を傷つける事がある
必要以上にプライバシーを侵害する質問はしない
能力を試すような質問をしない
難しい用語を使わない

※これはダメ!

× 今日は何月何日何曜日ですか?
× 私を覚えてる?誰だか言ってみて。

C「三つのロック」をしないよう気をつけて下さい。

一つ目は、「フィジカル・ロック」=身体的抑制です。

ベッドに縛り付けたり、部屋に鍵をかけるなどの事をいいます。



二つ目は、「ドラッグ・ロック」=薬物による抑制です。

安定剤や睡眠薬などで認知症の問題行動を抑えるものです。



三つ目は、「スピーチ・ロック」=言葉による抑制です。

家庭では、このロックが一番行われているのではないでしょうか。

「〜してはいけません。」「〜はダメよ。」など、

お年寄りの自尊心や人間性までも傷つけてしまっている場合があります。


◆ポイント

否定の言葉を多用することはお年寄りの自発性の低下につながる
お年寄りに禁止することはもちろん、説得することもなく、納得をしていただく
言葉のみならず態度や行動においても禁止や否定の様子を見せない

※これはダメ!

× ダメ!
× 今忙しいから、後にして下さい。

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